あの頃の体力はどこに行ったんだろう?自宅の階段を駆け足で登っただけでぜぇぜぇと息を切らしてしまう程のおっさん化が進行している松本誠です。
警察学校は日常生活から厳しい訓練が強いられますが,その中でも三大訓練のという3つの非常に厳しい訓練があります。
- 徒歩訓練
- 災害警備実施
- サヨナラ警備実施
徒歩訓練は,警察学校に入校して約6週間後にあります。4月に入校したならばゴールデンウィークの初めての長期外泊後にあり,その天国と地獄の差からかそれが嫌で退職者も出てきます。
今回は,その警察学校の三大訓練の1発目である徒歩訓練について記載したいと思います。
目次
徒歩訓練とは,警察学校を卒業する為の最初の難関。

徒歩訓練とは,冒頭でも書いたように,警察学校三大訓練の1つでめちゃくちゃ厳しい訓練です。『しんどい』『辛い』『死にそう』というような甘いレベルではありません。
警察学校に入校して1ヶ月半が経過していますので,久しぶりの運動ではないのですが毎回,救急車で運ばれる入校生が1人か2人は出ます。
徒歩訓練という名ですが徒歩ではなく駆け足です。平坦な道ではなく登山道を何十キロも走りますので半端なくしんどいです。
徒歩訓練が行われる目的としては,
- 入校して1ヶ月半,少し慣れてきた学生を再度引き締め直す為
- 入校して1ヶ月半,1ヶ月半でどれだけ体力を向上できたかを実感する為
- 警察官としての体力・忍耐・根性を確認する為
です。
これが本当の理由かは分かりませんが入校中,教官が言っていた覚えがあります。
徒歩訓練は,同じ時期に入校した同期全員と行います。長期生(高卒,短大卒)と短期生(大卒)とは別々に行いますが,私がいた頃は,大量採用時期でしたので長期生だけでも240名くらいはいたと思います。
約6時間から7時間くらいの訓練ですがまだ入ったばかりの入校生にはかなり厳しかったです。警察の特殊部隊SATや自衛隊のレンジャー訓練の方が100倍厳しいですが。
6時間から7時間の訓練の間の休憩は昼食時のみで,その他の小休止場所では,ずっと腕立て伏せや腹筋,スクワットなどを行い,全く小休憩ではありませんでした。
実際,同期には陸上自衛隊普通科連隊出身(同じクラス)や陸上自衛隊空挺部隊出身の者がいたのですが普通科連隊の同期は死にそうになっていましたが空挺部隊出身の同期は最後まで余裕をかましていました。
徒歩訓練は,男性と女性でコースは別で,それぞれの体力に合わせた形になっています。
今思えば良い思い出ですが,もう一度やれと言われれば,今の私の体力では恐らく心臓発作で死亡してしまうでしょう。
徒歩訓練の説明は,これぐらいにして私の徒歩訓練の体験について綴っていきたいと思います。
天国と地獄,徒歩訓練の前にゴールデンウィーク休み。

入校時期によって様々ですが,入校生が1番多い4月入校の学生は時期的にどうしても徒歩訓練の前にゴールデンウィークの長期休暇があります。
警察学校に入校して初めての外泊です。田舎から出てきている学生は帰省します。天国です。オカンのご飯が1番美味いと感じます。友達や彼女とも会えます。
何気ない普通の日課がとてもありがたく思えます。
ゴールデンウィークを迎える数日前から楽しみで楽しみで堪りません。これは普通の会社員や学生と同じ感覚です。
ゴールデンウィークで帰省できる当日,担任教官の住吉教官から
『この長期休暇で何人おらんようになるんやろな?毎年,休みで帰ったまま,戻って来えへんようになる奴が出てくるんや,まぁ好きにしたら良いけど』
と言われ,その時は下界に出れることの楽しみであまり気にせずにいましたが,これは極度の五月病にかかるという意味でした。
新しい環境に適応できず,焦り,ストレスを感じ,気持ちが落ち込むうつ状態。医学用語ではなく通称。もとは大学新入生が5月の連休明け頃から急激に無気力,無関心になることから名づけられたが,時期は5月にかぎらず,また中学・高校生や新入社員にもみられる。おもな原因として,受験など極度の緊張からの解放,新しい学校・職場の実態に対する失望,新たな目標の喪失などがあげられる。通常は一過性だが,うつ病や自律神経失調症に陥ったり,消化器系の症状 (下痢,吐き気など) がみられる場合がある。
参照:コトバンク
私も初めての外泊での長期休暇(5日間)で自宅に帰り,母親のご飯を食べ,教官や先輩に怒鳴られることなく,普通の生活がまるで天国のように感じました。
その時,公務員予備校で同じだった消防士や他府県警に行っている友達とも会い近況を報告し合いましたが,私のいた警察学校は異様でした。でも神戸市消防学校の友達の話も大概,ヤバかったです。体重が減ってるのも私と神戸市消防の友達だけでした。
当時付き合っていた彼女ともほとんど連絡もできなっかたですし,思う存分遊びました。
もう警察学校には戻りたくないと強く感じました。もう辞めようかなと思い母親にも『辞めたい』と口にしましたが,母親に説得され,思いとどまりました。何処に行ってもしんどさは同じですが世間とシャットアウトというのが本当に辛かったです。
休みが1日2日と経過していくと,段々と気持ちが沈みはじめてきます。一種のうつ状態です。
最終日に電車に揺られ警察学校に戻るのですが,反対方向の電車に乗ろうとどれだけ思ったか。何とか持ちこたえましたが,警察学校に近くにつれ,他の入校生も増え,みんな俯いて同じような心境でした。
それを見ていたら『なんや。みんな同じか,なるようにしかなれへんわ』と吹っ切れた気持ちで警察学校の自宅(住民票は警察学校)に帰りました。
本当に教官の行ったとおりで,全体で数名が学校には戻らずそのまま退職し,またすぐに辞めた学生も多数いました。
まさに
天国から地獄
でした。
GW明けから徒歩訓練までの間・準備

GW明けはまさに地獄です。私のクラスも数人退職しました。五月病でうつ状態が治らず警察学校に登校してきてそのまま退職を申し出,警察学校を去りました。天国から地獄への舞い戻りに精神状態が追い付かず辞めちゃったのでしょう。
地獄へ舞い戻った私達は,約1週間後に控えた徒歩訓練の話題で持ちきりです。
同じ部屋の先輩から色々聞きます。
徒歩訓練は
- 徒歩じゃなく,ほぼ駆け足。
- 平地はほとんど無く,登山道がメイン。
- 昼食以外の休憩はなく,小休憩と言われる時は,腕立て伏せなどの筋トレ。
- 脱落したら残りの警察学校期間は教官から目をつけられ,生活しにくくなる。
などです。他にも色々体験談を聞きましたが改めて厳しい訓練だと再確認した状態で,内心はビクビクです。
特に脱落したことを考えると恐ろしい気持ちになります。
徒歩訓練の準備は,体力的なところは,警察学校の日頃の訓練や夜間や土日の自主訓練で身に付いてきています。
持ち物については,リュックで中身はタオルと大量の水とスポーツドリンクです。
まずは,リュックなのですが丈夫で背負いやすい物にしないと後々後悔することになると先輩から聞いたので,徒歩訓練の前の日曜日の3時間の外出の時,同期数名で購入しに行きました。
私はそれまで『天使のつばさ』という大阪アメリカ村で購入したリュックをお気に入りで使用していたのですが『派手であまりお洒落な物はダメ』ということで,アウトドア用で背中にフィットし,丈夫で大きいリュックを購入しました。
グレゴリーのリュックです。大量に入り,丈夫で格好良く,今でもたまに使用しています。
ケチって無メーカーの3000円位のリュックを購入した同期は,徒歩訓練当日,肩が痛くなるは,すぐズレてくるわとメチャクチャ後悔していました。しんどさが1,5倍増しになっていました。
やっぱり,そこそこ値段のするブランド物は良い物なんだなぁとめちゃくちゃ実感しました。
後は,ペットボトルの飲み物です。最低500mlのペットボトルを7本入れなさいということでしたので私は水を3本,あとは自作のポカリとエネルゲン(粉を水で溶かす物)を4本,そして念の為,お茶を1本用意しました。
ペットボトルを用意した時は,何も思わなかったのですが,リュックに入れたら結構重たいです。500mlを8本ですので約4kgです。
7本以上と指定されたのは,もちろんそれぐらいの水分が最低限必要なのですが,教官連中からしたら重さも科したかったのでしょう。悪意を感じました。
徒歩訓練に出発する寸前に持ち物検査があるのでセコイことはできない状況です。
地獄の三大訓練『徒歩訓練』厳しく,辛く脱落者が続出。

さぁやってきました。徒歩訓練当日です。
朝,いつも通りの駆け足訓練があり,その後,朝食や洗面を済ませ,グランドに集合です。
担任教官の住吉教官が
『お前ら昨日はよう寝たか?こんな訓練なんか甘ちゃんでもできるわ。落ちたら即刻辞めてもらうからな。』
ん??『よう寝たか?』おいおい,どの口が言うねん。と後々考えたら思います。前日にいつも通りの大量の課題を出して,消灯時間に寝れるわけないですし。
もちろん当時は,洗脳されつつありますのでそんなことは思いません。大声で
『はい!!』
です。
準備体操を程々に済ませ,出発です。
隊列を組むと後ろの者ほどしんどい。
元々警察学校自体は,山の麓にあるのですが山へ向かってスローペースの駆け足で走り出します。
『これぐらいのペースやったら楽勝やん!』と思ったのは束の間,200名以上の人数で私のクラスは隊列の真ん中くらいに位置しています。
隊列を組むと後ろへ行くほど,前のちょっとしたペースの変化が大きく出てきます。 車の渋滞と一緒で前方の誰かが少しペースを落とすと後ろの方では,停止状態になります。
そうなると前と離され,ダッシュしないといけないくらいペースのアップダウンがかなり激しくなります。
少し進めば,登山道です。広くない土の地面を黙々と離されないように付いていきます。開始15分でもう疲れてきます。最初の余裕はどこにいったか分かりません。
登山道のアップダウンの道でペースもアップダウンになると凄まじく体力の消耗は激しく,体力のない同期は既に落ちそうです。そこはみんなで励まし合い何とか頑張ります。
特殊部隊SAT出身の教官がいたのですが,鬼のような体力です。最前列から最後尾まで常に走り回って見ています。生徒や他の教官の数倍の距離は走っていると思います。本当に人間離れしています。
人間しんどい時こそ笑顔で元気よくしないといけないとどこの社会でも言われますが,笑顔なんか作れる訳ありません。
私も必死で辛い顔が自然と出てしまします。私だけでなくみんなです。そんな時に住吉教官が横並びになったら最悪です。
『おのれ,何しんどい顔してんのや。辞めてまえ!』
※「辞めてまえ」とは,関西弁で正しくは「辞めてしまえ」です。
すぐ『辞めてまえ』です。住吉教官は,巡査,巡査部長,警部補と今に至る階級全てで機動隊を経験しています。なので根性論が大好きなんです。
罵声だけならまだいいですが必死で付いて行ってる生徒の首根っこ掴んで振り回してきます。そんなことされたら体力余計に消耗するので大変でした。
リュックも段々と重く感じるようになります。まだ水分補給もできません。唾を飲んで凌ぎます。完全に昔の体育会系の部活の乗りです。
中間地点の私達のクラスは,アップダウンのペースに苦しみながら何とか小休止ポイントに到着です。
小休憩という名の筋トレの場
登山道でも途中かなり広い広場がありました。そこで一旦ストップです。
教官が『全員水分補給しろ』と指示を出し,一斉に水分を取ります。私はペットボトルの水,スポーツドリンクを1本ずつ飲み,ペットボトル2本分が軽くなりましたそれでも足りないくらい喉が乾いていましたが,あまり飲みすぎると,横っ腹痛くなりますし,後々足りなくなるのも嫌でしたので控え目にしました。
この2本が後に辛い思いをすることになったのですがそれは後で記載します。
『ここで10分位休憩できるんかな』とコソコソと同期と話していると,一人の教官がメガホンでいきなり『整列!』と叫び,慌ててペットボトルをリュックに放り込み,200人強の生徒が一斉に整列します。
そこで教官が
『腕立て用意』
と号令をかけました。
『まじか・・・』めちゃくちゃショックです。休憩は2分くらいです。まだ私たちはマシです。後ろの方の隊列のクラスは多分付いて30秒くらいしか経っていないと思います。可哀想です。
全員が腕立ての用意をし,重いリュックを背負いながら腕立てを行います。
教官が1と数えれば全員大声で1と復唱します。200人がそんなことをしているので他の登山客はドン引きです。
全員の汗と熱気であたりは真っ白で湯気がたっています。本当の話です。異様な光景です。
忘れもしないのが中学生か高校生の遠足みたいなものが行われていて,その光景を見た女子高生が
『キャー,何これ』
と悲鳴をあげていました。私は必死でしたが何故かそれだけ目に入り聞こえました。周りから見ても悲惨で異様な光景だったのでしょう。
筋トレといっても腕立て伏せ50回,腹筋50回,背筋50回,スクワット50回程度のものです。
普段なら余裕ですが徒歩訓練の休憩中となると既に疲労しきっている体にムチを打つわけですからいつも以上に厳しいです。特に今まで登山道を走って来たのですからスクワットは非常に辛かったです。
徒歩訓練は,そんな小休憩が1時間に1回くらいの頻度で訪れます。
徒歩訓練の最大の難関『急な坂道を隊列を組んで7往復の駆け足』そして昼休憩
登山道をひたすら駆け足で登り,小休憩という名の無酸素運動を行い,昼前になりようやく昼食ポイントです。
ここが山場です。
昼食ポイントの直近に150メートル位の急な坂があります。各クラスごとでそこを隊列組んで走ります。
そこを『左・左・左・右』と全員で声と足並みを揃え7往復駆け足です。7往復ですので登り1050メートル,下り1050メートルの計2100メートルです。
『大したことないやん』と思っていませんか??
- 既に朝の訓練の時点で体力と筋力が著しく消耗している。
- まだそこそこ重たいリュックを背負ってる。
- 急な坂は登りは体力,下りは足にかなり負担がくる。
- 声を出して,揃えて走ったら通常より圧倒的に疲れる。
など,最悪の条件が揃っています。
脱落者がバンバン出るのはこの訓練です。
これは助け合いオッケーです。
途中,体力の少ない者はペースが落ちてきます。でもそのまま脱落してしまうと後でただじゃ済まされません。
少し,遅れ始めたらその者のリュックを持ってあげたり,後ろの者が押してあげたりして助け合います。
私は自分が付いていくのに必死だったので助けていませんが・・・。
横から色々な教官の怒号が聞こえます。
『お前ら,そんなことで一線で仕事できるんか』
『現場はどんだけ,辛くても逃げられへんのやぞ』
たまには,ごもっともなことを言いますがこちらとしては,今が精一杯で8ヶ月先の現場のことなんか考えられないのが正直な気持ちです。
7往復と言いましたが,走ってる私達には,終わりは告げられいません。それが余計に辛いのです。
『あと1往復か,これで終わりか。』など終わることしか考えられません。
私のクラスからは3人脱落してしまいました。脱落と言ってもこの訓練のみです。また午後から参加です。
他のクラスも数名ずつ脱落者が出ていましたが,肉離れなどで訓練続行不可の者は3,4名程度だったと思います。
ただ,脱落した1人は担任の住吉教官にめちゃくちゃ怒られ,蹴りなどをされていました。今やったらクビですよ。
なんと,その一人は警察学校を卒業し,今でも現役でも頑張っていますが,残る2人は残念ながら警察学校中に退職してしまいました。
7往復をしたところでようやく終了し,昼休憩です。ここでは小休憩と違い,しっかり休憩できます。
食堂のおばさん達が味噌汁と白ご飯を用意してくれています。しんどすぎて食べれないかなぁと思いましたが,いつもはマズイ食堂のご飯がめちゃくちゃ美味しく感じました。 いつもマズイけど,こういう時に食べると美味しいと感じるのは日本人は贅沢なんかなぁと感じます。
食事を食べていると,数名の教官が慌ただしくしています。
他のクラスの者が倒れました。
すぐさま,数名の教官で登山道から一番近くの待機している車まで運び,病院へ連れて行かれました。意識は朦朧としていたそうですが命には別状なかったみたいです。
『救急車呼べよ』
と心の中で叫びました。
ちなみに私の半年後輩の者は徒歩訓練で倒れ,そのまま3ヶ月入院って人もいました。その者は,もう一度イチから警察学校をやり直し,無事卒業できたみたいです。
何分休憩かまでは覚えていませんが,1時間もなかったと思います。30分くらいかな。
最大の山場が終わり,後は午後の部を耐え抜くだけです。
地獄の徒歩訓練も終了,感動のゴール

午後の部は最大の難所を越えていることもあり,また,リュックの中も大分軽くなっていますので,教官からは罵声などは浴びせられますが脱落者もなく,無事警察学校に戻ることができました。
ただ,私だけではないのですが,昼休憩を終えた時点で水分はペットボトル1本半(約750ml)しか残っていませんでしたので水分補給が足りず,本当に辛く苦しかった記憶があります。
やっぱり賢い人は,最初から最後まで考えて飲んでいました。私みたいなアホは,最初の喉乾きが我慢できず,満たされるまで飲んでしまったのでそんなことになってしまいました。
何でも頭が必要なのが分かりました。
無事,警察学校の三大訓練の一つ『徒歩訓練』をゴールし,警察学校に戻りましたが誰も出迎えてくれる訳でもなくグランドに集合し,学校長(警視正)の話を聞き,訓練はあっけなく終了しました。
でも,人生で一番やり遂げた感があり,何か吹っ切れた感じがありました。
辛くても,『最後までやり抜く』という信念を元に必死でしがみ付き,仲間とゴールできたのは,自分の成長へと確実に繋がりました。
感動は自分の中で終了です。
グランドから解散する前,クラスで集合です。住吉教官が
今日の課題は,感想日誌3枚や。お前ら逮捕術の訓練始まってるけど練習しとかんでいいんか??でけへんのやったら今日でも集まって練習しとけよ。
鬼か・・・。直ぐに現実に戻り,いつも通りの夜を迎えました。
余談ですが,徒歩訓練から約1週間後だったと思いますが寮に配れた新聞のある記事に写真と共に掲載されていました。記事には
某県警(私のいた警察の隣接県警)地獄の徒歩訓練やり遂げる。辛く厳しく,第一線で活躍する警察官を目指し,仲間と共に感動の訓練が行われました。
と記載されており,よく見ると『男子数名がミカンを食べながら笑顔で談笑しながら歩いてる』様子でした。
???なんじゃこりゃ。ただのピクニックやないか。何が地獄じゃ!!
この時期にミカンって冷凍ミカンか?
とあまりの差に笑いが止まりませんでした。『入る警察の判断が間違えたか』と思いました。
警察学校三大訓練『徒歩訓練』は自分自身を成長させてくれました。

警察学校の厳しい徒歩訓練は入校から約1ヶ月半後に行われました。
警察学校の最初の難関です。今の警察学校がどうなってるかは分かりませんが厳しいのは間違いないでしょう。中にはミカンを食べる警察学校もありますが。
徒歩訓練って,受ける前はただの根性論で意味のないただのパワハラ訓練だとまで思っていました。
しかし,後で考えたらそれは自分が逃げていただけで, 終了すれば『何かをやり遂げる素晴らしさ』を感じさせてくれました。
徒歩訓練が警察学校入校後の初期になければ,長い警察学校を耐えれたかどうかも分かりません。
徒歩訓練をはじめに乗り切れたからこそ,達成感の気持ち良さが分かり,自分自身が強くなれたのかもしれません。
たまたまこれが警察学校での厳しい訓練だっただけで,何処の企業や組織に行っても入社して少したてば,辛いこと,苦しいことが必ず立ち塞がります。
『嫌なら辞めろ』という人は最近増えていますが,何か一つでも苦しいことを乗り越えなければ結局何やっても乗り越えられません。
もちろん『パワハラ』や『理不尽』なことで精神的に追い込まれてるって人は別です。
ただし,その苦しいことは見極めが必要で,成長するのかそうでないのかをしっかり判断し,そうでなければ別にやらなければいいと思います。
私自身,今でも『しんどいこと』『苦しいこと』は嫌いですが,しっかり見極めれば,それらは確実に自分を成長させてくれるものです。
皆さんはそんな経験はありますか?一度,思い出して今の苦しみと比べてみて下さい。そうしたら今がラクになるかもしれませんよ。
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