どうもこんばんは。元警察官の癖にパチスロ依存症に陥って,もがいてる真っ最中の松本誠です。
ギャンブル依存症ってギャンブルをやったことない,やってない人からしたら只の怠け者で甘えてるだけと思っていますよね。
実際に私自身がパチンコ・パチスロをやってない時はそう感じていました。ていうかパチンコ・パチスロにハマる意味が分からなかったです。
ギャンブル依存症は,心の病です。脳の病かもしれません。通院しているわけではないので実際のところは分からないですが。
どのように身に染みて感じたかというと,久しぶりの2日間の連休があり,自宅にいたところ,急にパチスロ機の大当たりした時の音や音楽が頭の中で流れ,パチンコ屋さんの独特な匂いが感じられ,異常なくらい体がソワソワし,最終的には気分が悪くなってしまいした。
もう行かなくなって半年近くなるのに急にそんなことになって凄いしんどかったです。きっとパチンコ・パチスロに対しての射幸心がそうしているのだと思います。
ギャンブル依存症は本当に病気なのか?

私自身は,身を以て体験しているので個人的には病気だと思っています。
色々,インターネットで検索しても病気だと書いてあります。正常な人からしたら考えられない病気ですよね。何かいろいろ難しそうな物質の名前などが書いていましたので簡単に記載しておきます。医学的な根拠や病院の先生のお話などは,ここでしても専門家ではないので,他のサイトを見た方が良いかもしれません。
タンパク質や脳内物質が大きく関係している
『ノルアドレナリントランスポーター』『ベータエンドルフィン』といった聞いた事もない体の物資が依存症にさせているらしいです。
ギャンブル依存症の原因物質『ノルアドレナリントランスポーター』
ギャンブル依存症は,タンパク質の一種である『ノルアドレナリントランスポーター』というロボットみたいな名前の物資の影響ががあると言われているそうです。
このノルアドレナリントランスポーターは,不安な感情を抑制する特殊なものであるそうで,不安が多い人ほど,ギャンブル依存症に突っ走って行くみたいです。
人のことはあまり分かりませんが,大金持ちや心にゆとりがある人の殆どがパチンコなんかしませんもんね。私みたいな,中途半端に金がなく,将来も若干不安なので陥りやすかったのかもしれませんね。でもこれは,ギャンブル依存症に陥る過程の物資であって,あまりピンときませんが何となく分かりました。
ギャンブル依存症の原因物質『ベータエンドルフィン』
次に『ベータエンドルフィン』というプロレス技のような名前の物資です。
ベータエンドルフィンってモルヒネのような作用がある脳の物資で,鎮痛効果などの他,高揚・幸福感が得られるそうです。
1978年に実際,犬やヒヨコで実験されているそうで,痛みだけでなく,精神的な痛みからも和らげる物質であることが判明しています。
まぁそこは本当の医学的な話で,ギャンブルは,鎮痛の方ではなく高揚・幸福感の方ですね。ランナーズハイが起きているらしく,非常に危険ですね。
『間欠強化の法則』これはかなり当てはまると思います
医学的なことはチンプンカンプンですが,いろいろな物質が体内で働き,ギャンブルから離れられなくなるのは分かりました。
間欠強化の法則という法則をご存知ですか??私は初耳ですが,この法則は,ギャンブル依存症にかなり当てはまると感じました。
間欠強化の法則とは,動物が何か行動するにあたって,その行動をするのに条件を付けるというということです。何を言ってるか意味不明なので簡単に言いますと『何かをしてもらったから何かをする』ということです。
実際にアメリカの心理学者がネズミで,ボタンを押せば餌が出てくる装置Aとレバー押したらたまに出てくる装置Bを使用し,実験を行いました。
実験は,ボタンを押すたびに餌が出てくる装置を途中で止めるというもので,連続で出ていた餌を止めたらすぐにネズミは装置Aを押すのをやめました。
一方,B装置の方は,餌はランダムにしか出てこないのでネズミは,たまにしか出てこなくなってもレバーを押し続けたそうです。
この実験で,動物は,たまにしかもらえない報酬の方が熱中しやすく,成功報酬が貰えた時の快感が大きくなり,その余韻が忘れられなくなり,何度も継続してしまうことが判明しました。
人が思っても見ない報酬をもらうと,その出来事の記憶が強化され,普段の出来事の何倍もの喜びを感じます。ギャンブルも同じでほとんどの人が毎回勝てるわけでなく,たまに勝てるからその記憶が強化され,その快感から逃れることが難しくなるのだと思います。
ゲームのガチャも同じで,子供が勝手に課金し,ものすごい請求がくるということが一時期,社会問題になっていましたよね。無料ガチャでも稀にレアな物が当たります。毎回,レアな物が当たれば,当たらなくなった時点で辞めますが,たまにしか当たらないのでその喜びが忘れられず,自分を抑えきれなくなり,課金をしてしまうというものです。
これらの脳内物質や間欠強化の法則などが原因ということが分かりましたが,何の病気か分かりませんよね。喜びなどの感情が大きく関係してそうなので結局のところギャンブル依存症は心の病の一種なんでしょう。
『射幸心を煽る』ってよく言うけど射幸心って一体何なのか?

パチンコ・パチスロは射幸心を煽るので規制するとよく言われますが,射幸心・射幸心を煽るって一体何なんでしょう?
ギャンブルや課金ガチャなどによく使われていますのであまり良い意味の言葉ではない気がしますが。
射幸心ってどんな意味?結構,恐い言葉
射幸心という言葉を調べてみると,『偶然にも幸運を得たい』という人の心理らしいです。人なら誰にでもある『幸せになりたい』という感情はあって当然ですが『偶然』という言葉が入るので,あまり良い意味には聞こえないですね。
幸せになりたいという感情は,決しておかしい感情でも,悪い感情でもありませんし,その感情は必要です。でも,『偶然』『可能性が少ない』という言葉がプラスされることにより,ギャンブル性が含まれています。
ギャンブル依存症以外の方々でもほとんどの人に射幸心はあるはずです。私は今営業をやっていますがお客さんは,よく『宝くじ当たったら』などとよく口にします。極めて少ない可能性を求めて高い偶然への欲求があるものです。
ただ,普通の人は『当てればいいなぁ』という軽い射幸心なのに対して私たち依存症軍団はそうではありません。『絶対に当てるんや,当たったらその投資分は全てチャラになる』など訳の分からないことを考え,お金を捨てています。
パチンコ・スロット,携帯ゲームなどの課金はその人間の欲求でもある射幸心をうまく利用し,お金儲けを行っています。
それがよく言われる『射幸心を煽る』ということです。
『射幸心を煽る』はとんでもなく恐ろしい
射幸心って言い方悪いですけど人の弱い本能だと思います。射幸心を煽る行為とはその弱い本能を利用して,繰り返し行わせようとすることなのですから非常に恐いですよね。
射幸心って『偶然の幸福』を期待してるということでしたよね?偶然って稀にってことですので偶然を実現しようとしたら当然,時間や労力,そして物によっては大金が掛かります。『偶然の幸福』を言いかえれば『必然の失敗』なのですが・・・
『射幸心を煽る』ってそれを煽るのだから,よくよく考えたらとんでもなく恐ろしいです。
『煽る』という言葉を単体で調べて見ました。煽るという言葉にはたくさんの意味があります。
- うちわなどで風を起こす。
- 風を受けて物が動く。
- おだてたりして,相手がある行動をするように仕向ける
- 物事に勢いをつける
- 酒などをひと息に飲む
- 写真で,低い位置から上向きに写す。
- 相場の高騰を狙って,大量に買う。
- 前を走る車の真後ろにぴったり付いて走る。
- 鎧で泥障を蹴って馬を急がせる。
てな感じでパッと調べただけでも9つの意味を持っています。
射幸心を煽るの『煽る』は,私の考えでは『1』だと思います。うちわなどで風を起こすとの同じで,スロットなどの演出で人の心を刺激し,遊戯をヤメさせない反復することです。
パチンコ・スロットは,視覚や音などの演出でおもいっきり射幸心を煽っています。頭の良い開発者が試行錯誤してヤメさせないように作られているのです。
パチンコやスロットの撤去されない人気台というのは,それら全てが網羅されています。ミリオンゴットやバジリスク絆,北斗無双というな寿命が長い台は思い出しただけでも,気持良い演出です。
怖くないですか??お金が一瞬で溶けていくように作られているうえ,射幸心を煽りまくってヤメれないように考え抜かれて作られているのです。
余談ですが以前,認知科学者の苫米地英人さんの「イヤな気持ちを消す技術」という本で人は,マイナスな出来事を記憶するということを見たことがあります。ここにいうマイナスとは,嫌な出来事という意味ではなく,予想に反した思いがけない出来事ということです。
まさに,ギャンブルの大当たりや課金ガチャでのレアなアイテムを得ることで,予想に反した出来事ですので人はそれを1度経験してしまうと忘れられなくなるのです。
結局のところ,あらゆる依存症の完治は難しい

今回は,ギャンブル依存症は本当に病気なのかを考えてみました。一種の心の病なのかしれませんが,心の病って自分自身でも分かりにくくファジーです。
ただ,私自身,パチンコ屋に行かなくなって,半年以上が経ち,パチンコ屋の電光掲示板やコンビニのパチンコ雑誌が目に入っても何とも思わなくなったのですが,半年以上経った今,急にスロットのことを考えソワソワし始めました。
今のところは,趣味の釣り道具を購入して釣りに行ったり,無理矢理別の用事を作り凌いでますが正直,絶対に行かないって保証はできません。
今はまだ半年ですがこれが1年2年と経つと分からないですが急に脳があの気持ちよさを思い出すことはあるかもしれません。本当に恐いです。
脳の色々な物質がそうさせたり,『間欠強化の法則』で人は忘れられなくなっています。
それに一度その気持ち良さを体験しているので『射幸心を煽る』行為にまんまとハマってしまいます。
何度も言いますがギャンブル依存症は非常に恐い病気です。気合いと根性だけでは絶対に治りませんし,完治も難しいです。
ただ,行かないことはできるのでその方法をしっかりそれぞれ考えて行けばパチンコ屋に行かずに済むはずです。
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