身近に起きる【街頭犯罪】

こんにちは,マツモトマコトです。

皆さんは,自転車やバイクを盗まれたり,車上荒らしなどの被害に遭われたことや家族がその被害に遭われたという方いますか?

『被害に遭った』と言われる方は多いと思います。

私自身もバイクを盗まれたことや自転車を盗まれたことがあります

今回は,犯罪者から見て手軽な犯罪『街頭犯罪』について書いていきます。

街頭犯罪とは??

街頭犯罪とは,色々な犯罪がある中で分かりやすく言えば皆さんの身近で外で発生する犯罪です。種類は以下に示します。

車上狙い(通称,車上荒らし),刑法第235条窃盗

自動車などの車内から金品を盗むこと。四輪車に限らず,例えば,原付バイクのメットインの中や自転車の前カゴからの窃盗も車上狙いと認知されることがあります。

主に窓ガラス割り(主に運転席や助手席側の三角窓)やキーシリンダーの抉じ開けが手法で,ガラスクラッシャーやマイナスドライバーが用具として使われます。

スリ,刑法第235条窃盗

他人の懐やバッグから金品を気づかれないように抜き取る犯罪。満員電車や東京の渋谷や大阪の難波などの人込みの中,祭りやパレードなどの人の気が他にいっており,かつ人が多い状況の場所,また人込みでなくても終電などの泥酔で寝込んだ人がいる場所が主な犯行場所です。

主な犯行場所以外にも,スーパーマーケットやイオンモールなどの大型ショッピングセンターなどでも行われる。

ひったくり,刑法第235条窃盗

物を持ち歩いている被害者や,自転車の前カゴや後ろカゴに荷物を入れている自転車に近づき,追い越しざまやすれ違いざまにその物を奪って逃走する犯罪です。

手法はバイクや自転車,徒歩で近づきバッグなどを奪い逃走。主にはこの3種類ですが四輪自動車で助手席側の人間が手を伸ばして犯行に及んだり,近くに停車し,助手席の人間が降車し,走って奪いそのまま車に乗り込み逃走する手段もあります。

以前の記事にもありますので参考にして下さい。

https://wp.me/pa71hY-5w

自動車盗,刑法第235条窃盗

ここにいう自動車盗は四輪または三輪の自動車のことを示します。

目的は海外や裏社会に転売する為と足代わりにする為な,部品取りなどの目的があります。

一昔前の車の場合は,マイナスドライバー1本で直結できましたので被害に遭いましたが最近の車は標準でイモビライザー装備など自動車メーカーも様々な対策を行い,マイナスドライバー1本で盗むことは難しくなっています。

イモビライザーとは,電子的な鍵の照合システムにより,専用の鍵でなければエンジンの始動ができないというシステムです。

ただ犯罪者は様々な手段を考えるものでイモビカッターと言われるイモビライザーを解除できる装置を使用し,窃盗を行うという被害も多くなっています。

将来的に自動車は全てweb管理という時代が来ますのでハッキングという手段に必ず移行されていきます。メーカーや警察側と犯罪者とのいたちごっこですね。

オートバイ盗,刑法第235条窃盗

その名のとおりオートバイを盗む犯罪です。

少年達が街中を暴走するために盗んだり,転売目的で盗んだりと様々です。

こちらも自動車と同じでバイクをマイナスドライバーなどで直結する手段や大型バイクなどではイモビライザーが装備されているものも増えていますのでイモビカッターを使用して盗むという手法があります。

自転車盗,刑法第235条窃盗

こちらもその名のとおり自転車を盗む犯罪です。

ただ単に駅から自宅に帰る足が欲しいというなどの理由の足代わりや転売目的があります。

最近ロードバイクやマウンテンバイクのブームで高級自転車が増えていますのでそれに目をつけた悪い奴が転売目的に盗むという犯行も良くあります。

路上強盗,刑法第236条強盗

街頭で遭遇した人を脅して金品を奪う行為です。外で発生する強盗のことです。

凶器(包丁,ナイフ,拳銃)などで脅したり,縄やガムテープなどで手足を縛って無理矢理,金品を奪うことです。

被害者の犯行を抑圧する程度が必要です。例えば,小学生が30代の男性を素手で脅しても『はい?それでどうしたの』ってなりますが大男がかよわい女性を脅せば,普通は抵抗する余地もないですよね?そういうこと『被害者の犯行を抑圧する程度』ということです。ただし恐喝罪との区別がややこしい場合もあるので一概に強盗とも言えないです。

部品ねらい,刑法第235条窃盗

車やバイク,自転車からその部品を盗む犯罪のことです。被害品としましては,エンジンからカーナビまで様々ですかナンバープレートも部品ねらいに含まれます。

自動販売機荒らし,刑法第235条窃盗

ジュースやタバコの自動販売機から現金や商品を盗む犯罪のことです。

犯行手段は様々ですがバールで力ずくで扉を抉じ開けたり,ドリルで鍵穴部分を破壊し,犯行を行うなどの手法が取られます。

工事現場に設置された自販機は狙われやすいですね。夜間誰もいない可能性が高く,または大きな音を立てても周りにあまり不審がられないということが理由です。他には線をすぐ外せるような外付けのセンサーライトや防犯ブザーを設置している自動販売機が狙われやすいです。

ただ,最近は自動販売機メーカーしっかりした防犯対策を施している物も増えている為,犯行が行われにくくなっています。

強制わいせつ,刑法第176条強制わいせつ

強制わいせつとは男女問わず,13歳以上の者に対しては暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為を行い,13歳未満の者に対してはわいせつな行為をすることが強制わいせつです。

例えば無理矢理,女性の胸を触ったりしたら強制わいせつ,通りすがりなど女性が抵抗する間も無く触ったら痴漢にあたります。

この違いについては別の機会に触れたいと思います。

その他にも街頭で発生する器物損壊,恐喝などが挙げられます。

これらのような犯罪を一括りにして『街頭犯罪』と呼びます。

また,街頭犯罪の中でも犯罪件数が多い代表的なものを7種指定して街頭犯罪7罪種と呼ばれています。私がまだ警察にいたときは8罪種でした。

7罪種は次のとおりです。

・ひったくり

・自転車盗

・オートバイ盗

・自動車盗

・車上ねらい(通称車上荒し)

・部品ねらい

・路上強盗

です。8罪種のときはここに自販機荒しが入ってました。

平成29年全国の街頭犯罪7罪種の認知件数

・自動車盗   10,213件

・オートバイ盗 20,184件

・自転車盗   205,381件

・ひったくり  2,894件

・車上ねらい  54,768件

・部品ねらい  27,353件

・路上強盗   504件

が全国の警察が分かっているだけの件数です。

これらだけでも321,297件(全刑法犯認知件数は915,111件)ですから全国で発生している犯罪が如何に多いかということが分かると思います。

ただしこの数字は認知件数ですので『発生』はそれ以上ということになります。あくまで認知とは警察が把握している数(被害届が提出されてる分)になりますので。

まとめ

街頭犯罪は,冒頭にも述べたように犯罪者にとって手軽に金品を手に入れる簡単な犯罪です。ひったくりや車上ねらいといった犯罪は,覚せい剤の購入資金に当てるためという理由も多くあり,そこから2次3次犯罪といった犯罪に発展していきます。

犯罪者にとって手軽な犯罪って言っても汗水流して稼いだお金や買ったバイクや車を盗まれては被害者にとってはたまったもんじゃありません。

それぞれの犯罪に対策は存在しますが1番は,犯罪に対して意識を持つことです。

意識を持たなければいくら対策しても同じです。

警察ばっかりに頼れない時代,みんなが意識して安心して暮らしていける日本にしていきたいです。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です