今,買春しないといけなかったか??
今も未来もしてはいけないことですが,何故注目されてる真っ最中にしかも公式ウェアを着たままそんなことをしたのか??ちょっと考えたら分かると思うんですけどね。未来あるその業界のスーパースター達が・・・。スラムダンク世代の私からしたら非常に残念です。
マツモトマコトでございます。
バスケットボールの代表選手がインドネシアのジャカルタで買春を行い,帰国したというニュースが数日前から報道されていますので今回は『買春・売春』について書いていきます。

買春・売春とは??
買春(ばいしゅん・かいしゅん)・・男性が金品を代償として女性と性交すること。
売春(ばいしゅん)・・・対価を得る目的の性交。対価を得る側の性別は問わない。
簡単に言えば買う側も売る側もお金や物を対価にして性交をするということです。
日本の規制する法律は??
日本では『売春防止法』という法律が定められています。
売春防止法では,
売春とは,対象を受け,又は受ける約束で,『不特定の相手方』と性交すること
と定義されています。
ここでポイントなのが『不特定の相手方』という点です。『愛人』や『恋人』に10万円渡そうが100万円渡して性行為をしても買春にはならないということです。
何でもかんでもお金を渡して性行為をすると売春防止法にひっかかる訳ではないです。
風俗店は売春??

風俗店にも『ファッションヘルス』,『デリバリーヘルス』,『ソープランド』など現在では様々な種類がありますが『性交(挿入行為)』を行わなければ違法ではありません。店舗側からすれば『違法行為にならないサービス』を提供しているのです。
もちろん禁止区域で出店すれば違法になりますが。
『ファッションヘルス』・『デリバリーヘルス』
ファッションヘルスは店舗内で従業員が客に性的サービスを行うものですが,サービス内容に挿入行為は含まれておらず,違法性はないものとされています。
デリバリーヘルスに関しても,ファッションヘルスとサービス内容は同じで派遣型となっているだけで違法性はないものとされています。
ソープランド
問題はソープランドです。
バチンコ・パチスロ屋と同様,超グレーです。
個室付き浴場で従業員が客の入浴を手伝うというシステムです。
店側は『客の入浴を手伝っている』という事実については認識しているがそれ以外のことは全く知らないという設定になっています。
あくまで店側からすれば『自由恋愛』なのです。
その割には,ホームページには『テクニックが・・・』など記載してありますが。。
ただ,最高裁はここで言う『自由恋愛』について以下のような判決を出しています。
本件各上告を棄却する。
理 由
被告人両名の弁護人関根栄郷、同弘中徹、同田中寛の上告趣意第一は、憲法一四
条、三一条違反をいうが、その実質は、公訴権濫用を理由に本件各公訴の棄却を求める単なる法令違反の主張であり、同第二は、判例違反をいうが、所論引用の各判例は、いずれも売春防止法一三条一項の「情を知つて」に関して所論のいうような法律判断を示しているものではないから、判例違反の主張は前提を欠き、刑訴法四〇五条の上告理由に当たらない。
なお、売春防止法一三条一項の「情を知つて」というためには、同項に規定する
建物等の提供を受ける者が売春を行う場所を提供することを業とし、かつ、右建物等をその業のために使用するものであることにつき、確定的な認識を有することまでは必要でないと解するのが相当であつて、原判示のような本件建物建築の動機、いきさつ、本件建物賃貸借の経緯等に徴すると、個室付浴場業を営もうとする原判示A株式会社代表取締役Bが、その営業の過程で女子従業員に対する売春の場所提供を業とすることを意図し、本件建物をその業のために使用することにつき、被告人Cにおいて少なくとも未必的な認識を有していたとして、右の知情性を肯認した原判断は正当である。
よつて、刑訴法四一四条、三八六条一項三号により、裁判官全員一致の意見で、
主文のとおり決定する。
最高裁は昭和61年にこのような判決を下しています。
って言ってもこんな難しい言葉並べられても意味が分からないですよね。
私もあまり分からないです。。
簡単に言うと
『自由恋愛』と言うのは建前であって,実際は店側も分かってるやないか』
と言うのが最高裁の判断です。
ごもっともです。
では何故ソープは捕まらないのか?
風俗を取締るのは警察では生活安全課というところがやってます。
あくまで私の考えですが
・店が性交を認知していることの立証
・金銭のやり取りの立証
・店舗の数に対しての生活安全課の圧倒的な人員不足
など色々あると思います。
ただ警察も全く放置ってなことでもなく年に2回か3回程,その地域での摘発を行なっています。ソープではないですが飛田新地も同じです。
これについては
・通報が一定以上
・客とのトラブルが多い
・暴力団と繋がっている
・取締り月間
ってことが一定以上揃えばすれば,警察側からしても放置するわけにはいかないので取締りを行います。
お客さんは捕まる??

よく警察24時などで取締の様子が撮影されていますけど
動くな!!
と言って大勢でガサ入れに来ますよね。
裸のまま写真撮られたりかなり恥ずかし目に遭いますね。
とは言ってもお客さんは基本,逮捕はされません。参考人として調書はとられますが家に帰れます。
ただ,こんなことを家族に知られたらみっともなくてもう家に帰れないです。
だから怪しい店にはできるだけ行かないようにしましょう。
海外での売春事情
近年,世界的には売春は合法化,解禁の流れがあるそうです。
アジアでは,タイ王国,台湾で合法化され,中国でも合法化の検討がされています。
ヨーロッパでは2000年にオランダが斡旋を含む売春を合法化したのを皮切りにフランス,スイス,ドイツ,デンマークなども完全に合法化されています。
バスケ選手のジャカルタは『買春行為』は条例で禁止されているようです。
ただ,私の意見としては日本では『売春』の裏では暴力団やそれに近い組織がおり,望んでいない女性が人身売買されたりする可能性が大ですので『完全合法化』というのはあまり良くないと思います。日本と海外では文化も事情も違いますが。
まとめ
今回のバスケットボール選手の事案から少し話は飛びましたが今回は『売春』について書きました。
今回のバスケ事案は犯罪なのかそう出ないのか分からないですが日本代表として海外に遠征してプレッシャーも大きくあったのでしょう。
『ジャパン』を背負って海外に遠征し,お酒飲んで少し気が緩んだのかもしれませんが立場と注目されていることを忘れてはいけませんでしたね。
まぁ長い間,バスケットに命賭けて努力して苦労してきたと思うので,非常に残念です。
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