【パワハラ】を撲滅せよ。

最近パワハラに関する報道が多いですね。

パワハラはしない,させない,受けない,マツモトマコトです。

最近は日大アメフト部や日本ボクシング連盟,日本体操協会など,スポーツ業界が特に目立ってますね。企業も公務員も政治家もどの業界でもひどいパワハラは必ず存在するのでこうやって組織の膿が明るみになっていくのは良いことだと思います。

人の尊厳を著しく破壊する行為,パワハラについて何がパワハラなのか,またその対策,私がパワハラについて思うことを今回は記載して行きたいと思います。

パワハラとは?

職場のパワーハラスメントについて以下のようにの厚生労働省のホームページに記載がありました。

職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。

職場での優位性

職場での優位性…パワーハラスメントという言葉は、上司から部下へのいじめ・嫌がらせをさして使われる場合が多いですが、先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して行われるものもあります。「職場内での優位性」には、「職務上の地位」に限らず、人間関係や専門知識、経験などの様々な優位性が含まれます。

業務の適正な範囲

業務の適正な範囲業務上の必要な指示や注意・指導を不満に感じたりする場合でも、業務上の適正な範囲で行われている場合には、パワーハラスメントにはあたりません。例えば、上司は自らの職位・職能に応じて権限を発揮し、業務上の指揮監督や教育指導を行い、上司としての役割を遂行することが求められます。職場のパワーハラスメント対策は、そのような上司の適正な指導を妨げるものではなく、各職場で、何が業務の適正な範囲で、何がそうでないのか、その範囲を明確にする取組を行うことによって、適正な指導をサポートするものでなければなりません。

と定義してあります。スポーツ界などでも『職場,上司』などの言葉を入れ替えればスポーツ界のパワハラ定義になりますね。

殴ったり,蹴ったり,物を投げつけたりは誰がどう見てもパワハラと分かりますが,怖いのは被害に遭ってる本人も第三者が見ても分かりにくい例です。

定義にも

業務上の必要な指示や注意・指導を不満に感じたりする場合でも、業務上の適正な範囲で行われている場合には、パワーハラスメントにはあたりません。

と書いてあるようにパワハラとそうでない境目が怖いですね。

6つのパワハラの種類

パワハラとは大きく分けて6種類に分けられます。

身体的侵害

1番分かりやすいパワハラです。殴る,蹴る,物を投げつけるなど目に見える暴力のことです。

これは,パワハラはパワハラでも暴行・傷害の刑事罰にも該当しますよね。

精神的侵害

これは私が1番嫌いなパワハラです。脅迫や侮辱,暴言などのパワハラです。本人だけでなくその家族のことを言う侮辱,暴言なども含みます。

殴る蹴るなどの身体的パワハラも許せませんが最終的には鬱病などの精神疾患に追い込んでしまい,身体的とは違い,一生心に傷を負わせてしまう可能性があり,本当に許せません。

人間関係の切り離し

本人に対して無視や仲間外れはもちろんのこと,仕事を教えない,席を離すなどの行為がこのパワハラにあてはまります。

窓際族もこれに当てはまる可能性はあります。

過大な要求

現在の日本企業にありがちな達成不可能なノルマを課すことなどがこれにあてはまります。例として新人に対してベテランと同等の無茶な仕事を与えたり,押し付けたりすることがパワハラに当てはまります。

過小な要求

過大な要求とは正反対です。例えば,自動車整備士が敷地内の掃除だけを命ぜられる。これは,難しい判断ですが期限付きであればパワハラに当たらない可能性はあります。その辺は個々の事例によって判断は変わってくると思います。

個の侵害

交際相手について執拗に聞くなどプライベートな内容に過剰に踏み入ってきたり,家族の悪口を言われたりすることです。

精神的侵害とよく似ています。

簡単に言えばこれら6種類に分かれます。

身体的侵害や人間関係の切り離し,過大過小要求など全ての種類は最終的に精神的侵害にたどり着きます。

これらの種類を見てみるとパワハラってどれも精神年齢が低く,幼稚な者にしかできない内容になっていますね。

パワハラ認定された具体的な例

・Y運輸子会社のパワハラ訴訟

子会社社員であるAさんは上司から直立状態のまま2時間叱責を受ける。同様の叱責は月に何度もあり,残業は80時間に及ぶ。その後,Aさんは脳梗塞で倒れそのまま亡くなられた。

遺族がY子会社に対して損害賠償請求を求める裁判を起こす。

・M海上火災保険パワハラ事件

勤務先上司はBさんに『やる気がない,意欲がない,会社を辞めるべき』などのメールをBさんだけでなく職場の同僚にも送信した。

Bさんはパワハラと名誉毀損で裁判を起こし,その結果,裁判所はBさんの主張を一部認める判決を下した。

Bさんだけでなく同僚にも送信という内容が名誉毀損に当たります。

・海上自衛隊員自殺事件

海自隊員の三曹であったCさんは上官から『お前は三曹だろ,三曹失格』などの発言暴言を継続的にされCさんは艦内で自殺。

海上自衛隊で隔離された船の中ということで吐き出すところもなく,自分自身の中に溜め込んで亡くなってしまったのは非常に可哀想で残念です。

・M道路パワハラ自殺事件

無理難題な会社の要求からDさんは不正経理を行う。そのことで上司から周りから見ても落ち込んでいく姿がわかるぐらい執拗に叱責される。その後上司から『会社を辞めれば済むと思ってるかもしれないが,辞めても楽にならないよ』などの発言があり,Dさんは鬱病を発症し自殺。

確かに不正経理を行なったDさんに非はあるかもしれませんけどそうさせたのは会社の無理難題な計画を要求するのが原因なのでDさんだけでなく上司,会社にも大きく責任があるように感じます。

パワハラを起こす人の特徴

これはあくまで私の個人的な意見です。

・過去の武勇伝や昔はもっと厳しかったとよく言う上司

・大学卒業まで柔道などのスポーツで進学し,体育会系しか経験がない人

・逆に学生時代などは目立たない存在で会社に入り,急に実績を残した人

・ごまをよくゴリゴリする人

・俺は優しい先輩・上司と自分で言う人

2番目に書いた体育会系の人達はパワハラが嫌いな人,パワハラだらけの人に綺麗に二分割されますね。

他にもたくさんあると思いますが私の経験上,独断と偏見ですが上記に当てはまる人達にパワハラ上司が当てはまることが多いのではないかと思います。

パワハラの対策

これは今まで私が見てきたことを踏まえて段階を踏まえたパワハラ対策書きたいと思います。

必ず記録を残す

まずはじめにパワハラかな?精神的に辛いなと感じたらメモなどの記録を必ず残して下さい。誰に何を言われただけでなく日時場所,どのような状況などできるだけ詳細に残すことです。今ではスマートフォンのアプリで録音など容易にできますので言った言わないを避けることもできます。ただし音だけでは状況が見えにくいので必ず手書きでもスマホのメモ帳でもいいので詳細を残して下さい。

味方を作る

後々証言者という強い武器になりますので同僚などでできれば味方を作ります。ただ同僚なども自分の保身もありますので無理じいはしなくて結構です。

実際,警察時代同期がひどいパワハラに遭い,その動機が他の同僚に協力してもらい申告したのですが道連れで遠方に転勤させられたことがあったので。

会社の労働組合や担当部署に報告する

残した記録を持って労働組合や担当部署に報告して下さい。ただし,会社の労働組合,担当部署なんかは所詮会社の身内ですのであまり信用しないで下さい。

まともな組合,人間の心を持った会社ならこの時点で何らかの対処がされて解決を導いてくれるのですが。

また私の警察時代の話ですが上司である係長が副署長や課長のパワハラを『目安箱』という匿名の申告を本部にしたところ翌日,その係長は署長や副署長に呼び出しをくらい『何本部に言っとんねん』と恫喝され,次の異動時期にまた遠方に飛んでいったのをこの目で見た経験があります。まぁ警察や自衛隊・消防などの公安職には労働組合はありませんので申告する場所があまりありませんけど。

労働基準監督署に報告

今はブラック企業は国にインターネット上に公開されますのでパワハラの事実,労働組合や担当部署が動いてくれなかった事実の証拠を持って申告しましょう。証拠がなかったら全然動いてくれませんので証拠は必ず残しましょう。

SNSなどで事実を拡散

これが会社側にとっては一番嫌なことだと思います。ツイッターやYouTubeに投稿したら凄い勢いで拡散され,会社の社会的評判は瞬く間に下がります。しまいにはワイドショーやニュースなどでも取り上げられ,こうなれば行政も重い腰を上げざる得なくなります。

かなり手荒なことなどで最終手段ですが。

裁判する

裁判はお金も掛かりますし労力も大変ですが,最終的には裁判所の言うことは絶対ですので企業側に今後改善してもらうにはこの方法しかないですね。

これらの対策を述べましたが一番基本なのが記録です。後々にも記録に勝るものはほとんどありませんので必ず取るようにしましょう。

まとめ

雇われている身だから仕方ない,先輩や上司の命令だから仕方ないって言うのはいまの時代通用しません。仕事上の指示や注意はどこでもあります。何から何までがパワハラでもありません。

度を越えたものであれば例えそれが業務上の指導や命令であってもパワハラに当たります。

私は,今までたくさんのパワハラでの退職や休職者を見てきました。心の病になった人はもちろん,その家族も大変です。

今被害に遭ってる人は日本全国に数えきれない人がいてると思いますがそんな方達は臆せずパワハラを撲滅してやりましょう。病気なったり自殺するぐらいならめちゃくちゃにして会社なんか辞めたらいいんですから。

自分の命が一番大切です。

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