周りから公務員辞めて勿体無いと何年にも渡って言われてるマツモトマコトです。
興味あるかないかは別として警察になる前から辞めるまでの話を何回かに分けて書きたいと思います。
これから警察官になる人,なりたい人,興味ある人も参考にしてくれたらなと思います。

私は,小学生ぐらいの頃から何となく警察官になりたいなあと思っていました。
父親はおらず,母親と姉と3人暮らしでしたので親が警察官というわけではありません。
ただ全く勉強しない子供時代で悪いことはしないものの毎日遊び呆けていました。
高校も誰でも入れるような地元の工業高校に進学し,のほほんと毎日を過ごし,いつの間にか3年間が過ぎました。
工業高校ですのでほとんどの学生が就職活動をしている状況でしたので私もその時は普通に就職活動するつもりでしたのですが,母親に
『あんた小学生の時,大人になったら警察官になるって言ってたやん』
と言われその時に何となく警察の試験を受けようと思い始めました。
当時,不況で就職難だった時代,公務員など受かるはずがありませんし,大学に進学する頭なんか到底ありませんでした。
一旦は,勉強に専念しようと就職せず,高校を卒業したのですが今まで勉強なんか殆どしたことがなく,やり方が分からず結局は友達と遊びに行ってしまったりしていました。
郵便局で長期バイトを募集していたので1年くらい行ったのですが,職員の方に警察の試験を受けるので1日休みたいと言っても
『そんなん知らん。君の人生はこっちには関係ない』
と言われたりと休みにくい状況でしたので,腹も立つし辞めて正社員になれるところ探して2,3年お金貯めて専門学校に行こうと決めました。
当時,就職氷河期でしたので公務員の倍率が非常に高く,私の周りでは専門学校に行くことが主流になっていましたし,CMも盛んに流れてました。
そこで警察に良く似た仕事?と思い大手警備会社に就職しました。
実際は警察の仕事は全く別物でしたが,色々社会人としてのマナーや厳しさを学ばさせてもらいました。
約3年間務めましたがその間は,試験は受けていましたが一切勉強はせず(独学で勉強する自信がなかったから)にいましたが,『本』を読むようにしました。
それまで漫画や雑誌以外は殆ど見たことはなかったのですが最初は嫌々でしたが,読めば読むほど活字も面白く感じるようになりました。
文書の勉強にはなったかなと思います。
ちなみに司馬遼太郎さんの本に嵌り,今でも好きで特に『燃えよ剣』に感銘受けました。
いざ専門学校へ!!
約3年間働いて,貯金し専門学校に行こうと思いましたが勉強しに行くので公務員予備校にしました。
ちなみに約250万円程貯まり,予備校の学費と中古車のオデッセイを購入しました。
予備校に行った結果,始めのうちはちんぷんかんぷんでした。
車を買ったのがちょっと間違いでした。
予備校には,高校卒業したての18,9歳の若い女の子がいっぱいおり,車持ってるだけで遊んでくれるのですから,勉強どころじゃありませんでした。
ある程度日が経過し,親に払って行かしてもらってのではなく自分で授業料払って行ったのだからと思い,学校の日は授業以外5時間休みの日は10時間勉強しました。
たかが公務員試験でと賢い方は思われるかもしれませんが私にとっては超難関でした。

採用試験へGO
いざ試験の日,会場に行くと『祭りかっ!!』て思うぐらい,人がおり,門の前で自衛隊の勧誘を受けながら席に到着。
数週間後,1次試験突破の封筒が届く。
次は面接と体力試験です。
当日,電車に揺られながら試験会場である警察学校に行き,警察学校に着いた瞬間からスポーツ刈りの気合いの入ったお兄さん達(警察学校の学生)に爆音で挨拶され圧倒されながら待機する場所に到着しました。
先に面接試験があり,個別面接なので部屋の前で順番待ちしてるのですが前の人の声が聞こえてきてその時も衝撃を受けたました。
『お前みたいな奴は,いらんのじゃ!!何が親父が警察じゃ!!親の名前出すような奴は現場で使われへんわ!!今すぐこの部屋から去れ』
?????
『ヤバイ。。これヤバイやつやん。面接官ヤクザですやん』
と心の声が震えていると前の人がげっそりした感じで部屋から出てきました。
受験番号は私の前でしたので一応チェックしましたが案の定,試験は落ちていました。
ベルがリンリンと鳴れば,入室の合図です。
『リンリン』と鳴ってしましました。
『しっ失礼します』
と入室すると両端にガタイの大きいおじさんと真ん中にスラっとした眼鏡かけた紳士なおじさんが3人座っていました。
受験番号と名前を言いますと
左端の面接官が笑顔で
『座ってください,リラックスしていこ』
と声を掛けてくれ,びっくりするぐらい優しい笑顔で少し安心しました。
左の面接官は,優しい感じで質問してくれ,次に右端の面接官は少し高圧的でしたがまだ冷静に対処できる感じでした。
最後に真ん中の眼鏡の面接官が一番立場が上の方らしく,紳士的に質問を繰り返す感じでしたが1番鋭い感じでした。
『ん〜どこかで聞いた声』
ん??まさか!?この声は!!
『受験番号前の人に怒鳴ってた人の声や,間違いない』
『こんな紳士的な人に怒鳴られたら逆に怖いやん』
と心の中で思い,少し萎縮してしまった記憶があります。
そんなこんなで面接が無事に終了し,腕立てや腹筋,反復横跳び等の簡単な体力試験も終了し,後は結果待ちです。

無念。
何がダメだったか分からなかったですが落ちました。
順位は忘れましたが,何百人の合格者がいて7番差で落ちており,ギリギリ落ちたのがまたショックでした。
そんなこんなで高校生の時から計7回目の受験で晴れて合格しました。
7回目ってどんだけアホやねん(笑)
諦めずに信念を貫いたら勉強できない落ちこぼれも出来るんだと自信がつきました。
次回は,晴れて『警察学校入校』したときの地獄のお話をします。
初めてブログを拝見しましたが、バカ面白いです! また拝見させていただきますね!
磯部さん。こんばんは。
返信ありがとうございます。面白いと思って頂けて嬉しいです。
普段は朝から晩までせっせと働いておりますのでなかなか更新できませんがボチボチやっていますので,よかったらまた見に来て下さい。
ちなみにこのブログは盛らずに書いておりますので実話です。