お盆休みはいかがですか??
中には1日もないって方いらっしゃると思いますがしっかりリフレッシュして下さいね。
休みはしっかり遊ぶマツモトマコトです。
プリズンブレイクか!?
ってそんなカッコ良くもなく情けない大失態がまたありましたね。
12日大阪府富田林警察署において強盗事件や強姦事件などで相次いで逮捕・起訴され,留置されていた被疑者が警察署から脱走したという事件が起きました。1番悪いのは逃走した被疑者なことは当然だが,そんな悪い被疑者を預かってる警察署が,油断し,逃走の余地を与えたことは警察の大失態です。

事件の概要
大阪府警富田林署(同府富田林市)で12日夜、強制性交未遂などの疑いで逮捕され留置場に勾留されていた男が逃走した。同署によると、弁護士と接見するため面会室に入った後、所在がわからなくなった。面会室に設置されたアクリル板をこじ開けて逃げ出したとみられる。府警捜査1課は13日、加重逃走容疑で同署に捜査本部を設置。男を指名手配し、約3000人態勢で行方を追っている。
同署によると、逃げているのは住所不定、無職の樋田淳也容疑者(30)。府内のマンションで20代女性に乱暴したなどとして強制性交や窃盗などの疑いで6月に逮捕され、7月に起訴。別の強盗傷害罪などで追起訴され、8月8日に強制性交未遂容疑などで再逮捕された。
樋田容疑者は12日午後7時半ごろ、署の2階にある面会室で弁護士と接見。同9時45分ごろ、接見が長いと思った署員が確認に行くと、姿を消していた。面会者と隔てる透明のアクリル板が枠から外れ、約10センチの隙間ができていた。樋田容疑者はこの隙間からすり抜けたとみられる。
同署によると、面会室の弁護士側の扉は施錠されていなかった。扉が開くとブザーが鳴る装置が設置されていたが、電源が入っておらず作動しなかった。
同署によると、署内には当時、約20人の署員がいた。出入り口は1階の正面玄関、1階裏口、地下1階の駐車場の3カ所があり、署員の目が届く正面玄関から逃走した可能性は小さいという。裏口は施錠されていなかった。建物内に防犯カメラは設置されていない。目撃した署員はおらず、詳しい逃走経路は不明という。
弁護士との接見に警察官は立ち会わず、時間制限はない。容疑者が面会室に入った後、外から施錠される。捜査1課によると、12日の弁護士との接見は午後8時ごろに終了。弁護士は署員に終了を告げることなく帰ったという。
捜査1課によると、樋田容疑者の逃走後、敷地内の駐車場に同容疑者のサンダルが落ちていた。弁護士側の面会室の前室にあった留置管理係の白色のスニーカーがなくなっていた。
樋田容疑者は身長163センチくらいで中肉。黒の長袖ジャージーと灰色のスエットズボンをはいていたという。富田林署は近鉄長野線富田林西口駅の南約120メートルにある。
寺坂真樹副署長は「(容疑者の)確保に向け、捜査を尽くす」とのコメントを出した。
<日経新聞記事引用>
接見とは?
ここでいう接見とは簡単に言いますと拘束されている被疑者が外部の者と面会することです。接見交通権(刑事訴訟法39条)という法律で定められています。
証拠隠滅の恐れがある場合等,刑事訴訟法第81条に基づき検察官の請求により又は職権で裁判所が接見等禁止決定ができます。ただし,弁護人又は弁護人になろうとする者はその制限は受けません。
今回の事件の問題点
私も制服を着た警察官から刑事に異動になるまでの約半年間,留置管理業務を行っていましたのでその視点から逃げた被疑者が一番悪いといえ,警察側の問題点が色々と見受けられますので上げていきたいと思います。
接見の警察官の立会い
被疑者と弁護士が面会する際,警察官は立ち会わなくてもいいの?と思われる方いらっしゃると思いますが立ち会わないのが当たり前です。
もちろん防犯カメラもないですし,声が外部に漏れないようになっています。
これは,被疑者の権利で,もし弁護士との面会のやり取りを捜査機関に聞かれた被疑者も安心して相談できないし,不利益なことを操作される可能性もありますので被疑者と弁護士との面会は立会いや監視できないシステムになっています。
ただし,留置場から被疑者側の扉には覗き窓があるので,時折異常がないか覗き見ることはあります。富田林署の留置場は見たことないのでそのようになってるかは分かりませんが。
午後8時頃で当直体制で人手が少ないとはいえ,弁護士との接見でそこまで長いことは殆どないので2時間以上放置はあり得ないです。
扱ってるのは犯罪者であり,普通の人間とは違うことをもっと理解して欲しいですね。慣れがそうしてるのでしょうがそんなところ慣れてしまっては困ります。
弁護人側の扉が無施錠

接見室は,一般的に留置場側からの扉と面会者側からの扉があり,接見室の真ん中をアクリル板で塞いで往き来できないようになっています。
なので逃走はできないことが前提になってますので弁護人側の扉は無施錠でも問題ありません。
ただ,最近できた新しい警察署は電子ロックシステムになっていることがありますので全警察署にこのシステムを導入すれば,こんな最悪の事態は防げますね。
弁護人側の扉の開閉ブザーがならなかった
面会を終了した弁護人からの合図は,色々な手段が取られている。
私がいた警察署は全てこのブザー方式でした。
他にも『弁護士側の面会室の内線を使い終了の旨を伝える』『弁護人が全室の警察官に声を掛ける』等があります。
ブザーは結構音が大きく夜間等,私自身も他の留置人から苦情を受けたことがあります。ただ,私は犯罪者にそんなこと言われる筋合いはないと思っていたので無視してましたけど。それがいいか悪いかは別として例え苦情があったからといってブザーの電池を抜くって大変お粗末ですね。
富田林は終了したら声を掛けてってお願いしていたと言っていますが弁護士にも正義の弁護士,悪の弁護士いろいろいるのですから信用したらダメですよ。
大チョンボしか言いようがない。
前室に警察官がいなかった点
面会室の部屋に入る前に前室という部屋があります。
当直体制になっていれば人数は少ないですが前室に警察官が配置されていれば完全に防げた事案ですよね。
面会って言っても何時間もするものでもないですし,留置管理課の勤務員が2人だったとしても大阪府警ならいくら田舎の警察署って言っても手が空いてる当直の警察官はいたはずです。
面会室から逃走して誰にも気付かれず逃げれた点
これは私自身もそうでしたが自分が所属している警察署の留置人と顔と名前,罪名は全警察官共有してないので覚えていません。
刑事課の人間,留置管理の人間は目にしますので気づくかもしれませんが他の課の警察官はほとんど気付かないでしょうね。
今回は裏の塀から逃げてますが普通に1階の公かい(受付)を通過してもバレない可能性もあります。
留置人はスリッパ以外は私物ですし,しかも今回は前室にあった警察官の私物のスニーカーに履き替えていますし。
何でこんな場所に靴置いてるねん!!
全く意味が分かりません。
1つ考えられるのは夜中に短靴で留置場内を歩き回ったらカンカン歩く音がうるさいので留置人から苦情が入ることがよくありますので就寝時間になったら履き替えれるように置いてたのかな?
大阪府警なら1つの警察署に何十人と留置されていますから全署員が全部把握するのは難しいかもしれもせんがこんなことがあったのですから何かその点も対策していくべきですね。
住民への注意喚起が遅れた点
住民への不安を煽る等いろいろな言い訳がありそうですが注意喚起まで事件発覚から
9時間
も掛かってるって異様だと思いました。
付近住民としては9時間後に戸締りをしっかりとか言われても・・・って感じですよね。
後,もっと早く注意喚起していれば付近住民から有力な情報等が得れたかもしれませんし。
9時間あったら結構遠くまで行けますよ。
自転車を盗んでるってことなので富田林市からでしたら奈良県や和歌山県も余裕でいける距離ですね。
まとめ
留置場から被疑者逃走なんかあってはならい事件ですが,今回の事件はただのコソ泥とはワケが違う被疑者です。
自分の欲望のままに行動する極悪な犯罪者です。
一刻も早く逮捕して!!
次の記事を上げる時は逮捕されていたらいいのですが。
追記
平成30年9月29日山口県内でようやく逮捕されました。万引きして一般人である警備員に逮捕されています。警察としては自分達の失敗なので何とか自分たちで捕まえたかったのでしょうけど,まぁとりあえず逮捕されてよかった。
警察OBからかき集めた懸賞金500万円はどうなるのでしょうか??それが1番気になります。『樋田容疑者』かも?としての情報,逮捕じゃないからやっぱり支払われないのかな?その辺は私も分かりません。
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