盗む輩が一番悪い。でも盗む奴を取り締まることはできても教育は難しい。だから善人に対して規制し,対策するしかない。難しい時代ですね。
どうもマツモトマコトです。
今,東京で自転車の施錠義務化(条例)が進んでいるみたいです。非常に良いことだと思います。盗む犯罪者が一番悪いのは当然ですが国などの行政が本腰を上げて対策してくれることは非常に良いことです。
自転車盗は先日記載した記事にあるように街頭犯罪7罪種に含まれており,平成29年の街頭犯罪認知件数は321,297件でその内,自転車盗だけでも205,381件と街頭犯罪全体の約64%を占めています。
自転車盗が減れば街頭犯罪はもちろん減りますが,犯罪者の多くは盗んだ乗り物で犯罪を犯しますので非常に有効です。
そこで今回はこの条例がどんな条例なのか記載していきたいと思います。
自転車施錠義務化ってどんな条例?
足立区を例に上げる足立区自転車等の駐車秩序及び自転車等駐車場の整備に関する条例第7条に追加されたようです。どのような条例かと言いますと
3項 自転車等の利用者は、道路、公園、駅及び百貨店等公衆の通行の用に供する場所又は集まる場所(以下「公共の場所等」という。)において、公衆の迷惑となるような方法で自転車等を放置してはならない
違反すれば捕まるの??
結論→捕まりません。
罰則規定はありませんので単なる義務です。単なる義務って言っても義務なので守らなければなりません。
そもそも根本的に盗む奴が悪いのに被害届を出しに交番へ行って『鍵してませんでした』と言って『じゃあ逮捕』って言われたら意味が分からないですよね。
このような努力義務的な条例や法律には基本的罰則はないです。
葛飾区に関しても罰則は記載されていなかったです。

自転車の鍵を徹底すれば他の犯罪も減る
自転車なんか鍵掛けてても盗まれるやろ
何故自転車盗が減ると他の犯罪が減るのか
割れ窓理論
割れ窓理論とはアメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで,凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるという理論です。
日本の例を挙げると
とあり,またニューヨークでは
警察職員を5,000人増員して街頭パトロールを強化した他、
- 落書き,未成年者の喫煙,無賃乗車,万引き,花火、爆竹,騒音、違法駐車など軽犯罪の徹底的な取り締まり
- ジェイウォーク(歩行者の交通違反)やタクシーの交通違反、飲酒運転の厳罰化
- 路上屋台、ポルノショップの締め出し
- ホームレスを路上から排除し、保護施設に強制収容して労働を強制する
などの施策を行った。
そして就任から5年間で犯罪の認知件数は殺人が67.5%,強盗が54.2%,婦女暴行が27.4%減少し,治安が回復した。また,中心街も活気を取り戻し,住民や観光客が戻ってきた。
というような実例があります。
アメリカのような恐ろしく治安の悪い地域でも改善された例があるので今回の自転車の施錠義務化も意識を持ってしっかり実行すればこの割れ窓理論のように小さい犯罪から大きい犯罪まで減少させることが出来ると思います。

まとめ
今回は東京の足立区と葛飾区で施行された自転車の施錠の義務化について記載しました。
中には『しょうもなくもっと考えることがあるやろ』と思ってる方もいると思いますが私個人的は,すごく良い条例だと感じました。
今回は
・自転車盗からの二次犯罪
・割れ窓理論
についてを中心に書きましたが何て言ったって大切なアッシーの自転車を盗まれたら腹たちますし,中には亡くなった家族や友人の形見って人もいます。許せないですよね。
街頭犯罪で1番多い犯罪は自転車盗です。これを減らせば他の犯罪も必ず減り,犯罪で悲しむ人が必ず減ります。
日本人って私を含め,最初だけっ話大になって頑張ってすぐ冷めるってことが多いですが,是非この足立区と葛飾区の条例をもっと広めて全国に広まって欲しいですね。
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